2015.10.14  第11日目

ウイーン市内観光(シェーンブルン宮殿、聖ステファン寺院他)、
夜楽友協会モーツアルト音楽会 (ウイーン連泊)。

今日はウイーン市内観光の日ですが 朝から小雨でした。



どうも今回の旅行は天気についていないですね。

午前中はシェーンブルン宮殿の建物内の観光なのでまあ良いか・・・などとぶやきながら
7:40
バスに乗り込み、ウイーン南西部のシェーンブルン宮殿に
8:10着。



日本人ガイドと待ち合わせ 825から観光開始です。

この宮殿は ウイーン市内の王宮の離宮として使われたもので 17世紀皇帝レオポルド1
がパリのヴェルサイユ宮殿を凌ぐものをと大宮殿計画を立てたが 財政難で計画
縮小され、のちに1743年マリア・テレジアによる大改築を経て現在のような姿になりました。
[部屋数は1441]

マリア・テレジアはこの離宮を愛し、16人の子供とともにこの宮殿で過ごし、6歳のモーツ
アルトが御前演奏をしたのも、ナポレオン戦争後のウイーン会議の会場となったのも、みな
この宮殿で、1918年ハプスブルグ家最後の皇帝カール1世が退位文書に署名したのも
此処ですね。

公開されている部屋だけでも沢山ありますので そのうちいくつかだけを紹介しておきましょう。

まずは 舞踏会や晩餐会に使われた宮殿最大の大広間(長さ40m、幅10m、高さ10m)


その後 宮殿の他の一角にある、通常一般公開されていないベルグルの間というのに我々
のツアーグループだけ鍵を開けて入れてもらいまいました。
ここはマリア・テレジアが夏の間利用したという部屋で、緑を基調にしたロココ風のしつらえ
でした。



自由時間を少しとって、希望者は宮殿庭園などに廻っていましたが、小雨も残っているし、
当方は入口回廊の屋根の下にあるカフェでコーヒーを頼み、煙草をゆったりと・・。

9:50 バスでシェーンブルン宮殿を出発。



そして とりあえず一緒に昼食。

カフェ・モーツアルトに入って 思い思いに好きな軽食を。

雨もやんだので 一緒に美術史博物館へ



ウイーンで一つだけ美術館を見るならここが第一推薦と言われているところで、オランダ・
フラマン・ドイツ絵画のいろいろや、古代ギリシャ・ローマ・エジプトの彫像、更には歴代皇帝
が収集した華麗精巧な工芸美術作品まで展示され 見応え十分でした。


またこの美術史博物館は 3階まで吹き抜けのホールに大きなカフェテリアがあり なかなか
豪華な雰囲気でした。



さて、美術史博物館まで一緒だった仲間たちは、添乗員とともにさらにオーストリアギヤラリー、
ヴェルデベーレ宮でクリムトの絵画を見、
その他あちこち回るようなのでネ当方はここで別れ、
一人で国立オペラ座の裏にあるホテル・ザッハのカフェ本店に歩いていきました。

本場の 元祖「ザッハ・トルテ」を味わってみようと思ったのです。



ザッハ・トルテの元祖店 ホテルザッハーのカフェ部には 4組ほど入店順番待が並んでいま
したが、ほどなく当方の順番が来て、無事食べてきました。



このザッハ-トルテにつては ザッハー・ホテルと、先に立ち寄ったデメール(DEMAL)との間
で ザッハー・トルテの本家争いの訴訟が10年以上続いたことがあり、それが一層ザハー・
トルテを有名にしたようですね。要は アンズのママレードを入れるか入れないかなどレシピ
に多少の差があるのらしいですが、訴訟の結果は「双方ともザッハー・トルテの製造販売を
継続してよろしい。ただし「元祖の名はザッハー店のみ使用可」と いうことになったようです。

現在ケーキの上にのているチョコレートは ザッハー側が丸型、デーメル(DEMEL)側が三角
型です。 
まあ争いのおかげで より有名になり当方までもが足を運んだのですから ・・・。

王宮にも入ってみようかと思ったのですが 疲れたので タクシーでホテルに帰ってきました。

小憩後 19:30ホテル発のバスで全員揃ってウインフィルの本拠でもある楽友協会ホールへ。

モーツアルト・コンサートの鑑賞です。

楽友協会はニューイヤー・コンサートなどで使われる「黄金の間」が有名ですが その時の
具合で、今日はより小さな「ブラームスホール」です。


演奏はモーツアルト・オーケストラにより20:15から22:05まで。

楽団員も皆かつらを被り、演奏する曲はお馴染みのものばかり。

歌唱も入って楽しいものでした


最後は「美しく青きドナウ」に 「ラデツキー行進曲」、指揮者が聴衆に手拍子を求めるなど、
そのまま拍手のうちに終演です。

(楽友協会黄金の間の写真もつけたかったのですが、撮影できなかったので、楽友協会
売店で購入した絵葉書のものを貼付しておきます)




終演後またバスでホテルへ。

明日はいよいよ日本への帰国便に乗る日。明朝10:15にはホテルを出てウイーン空港ヘ
向かうので、観光スケジュールは今夜のコンサートで実質すべて終了ということになりました。

飛行時間11時間、日本時間との時差が7時間ありますので、日付的には10/1510/16
2日間かかることになりますが、
次回は 日付での2日分と 「旅の雑感」を合わせて 第12回目
(最終回)としましょう。


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